東京ゴッドファーザーズ雑考
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決算2002-61
「東京ゴッド〜」そのものの話に戻る。 これはこれで問題も多々あるのだが、現状では最も懸命な策に思えた。私のレイアウト能力がどの程度のものかはともかく、現状ではかなり優秀……それは謙 レイアウト底上げのためにコンテの絵をいつもよりは丁寧に描いたのだが、しかし長い目で見ると大きな弊害もある。アニメーターの巨匠、井上俊之氏に指摘 03.4.25
決算2002-62
実際には何点か美監にラフを描いてもらったり、資料写真等を用意してもらったりしたが、ディテール等を最終的に決め込むのはコンテにおける作業である。 コンテに設定を含むとはいえ、コンテ用紙の小さなフレームに描かれた絵では、実際のレイアウト・背景作業にはディテールなどが足りない。そのあたりは資料写真で補うことになる。 |

| 冒頭でミユキがいるビル屋上の設定。ディテールの説明のために私が作成したもの。こういう設定を作ればスタッフに分かりやすかろう、と思ったし、発想としては悪くないと思うのだが、これ一枚きりしか作れなかった。面倒だったからである。 上の写真はほとんどが吉祥寺で撮影したものだが、某デパート店内から外に見える風景を夢中になって撮影していたら「不審人物」と見とがめられて怒られてしまった。すいません。 結局は注意されただけで済んだが、撮影したデータを取り上げられるかもしれないと思って、私は謝罪しながらもすかさず後ろ手にカメラからメモリを抜き取っていた(笑) |
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写真そのままを使用しているケースは皆無の筈だが、「東京ゴッド〜」の美術や背景を見た多くの人が「写真みたい」という言葉を口にする。確かに描画はた
いへん写実的にしてもらっているし、それが作品の意図でもある。しかし、写真風に見えるのは結果的にそうなっているというだけで、写真のようにしたいと 思っているわけではない。写真と実際に描かれた背景との間には深くて広い溝があるのだが、素人さんには分からなくて良いことだ。まぁ、同業者でも分からな い人がほとんどだろうが。 人物の写真画像をいくら簡単な線でトレスしたところでキャラクターにはなり得ないのと同じように、写真を相手にいくら格闘しても演出や物語に必要な「こなれた」舞台にはならないのである。 ついでに触れておくと、逆に、漫画絵をいくら細かく描写したところで写実的にはならない。ならないのに無理に描写だけを加えて歪さだけが浮き上がってくる絵が世間に溢れている。 よしゃあいいのに、まったく。 03.4.26
決算2002-63
「写真」と「リアリティを求めた写実性」との違い、これについて説明し出すと長くなるが簡単に触れてみる。私の場合、まず絵として構成した画面を考え、そこに写真的な見栄えを施している。あくまで「絵」ありきである。写真の側から発想することは無い。 デジタルカメラの最大の利点は、何と言っても現像を待たずにすぐに見られることで、作業中、資料が足りなくなった場合などは、随時デジタルカメラで必要 先の、絵と写真の差異をもう少し説明するとこんな言い方が出来る。 さて、これで出来上がっていた「ストーリーや演出の都合で必要となる舞台の構造」に、上記の「イメージ」に従ってハンティングしてきたディテールを貼り |


| 先の文中で想定されていたのが、上のコンテにあるC.464。狭い路地でギンちゃんが倒れるカットである。 |
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決算2002-64 路地を例に描く話の続き。
この例では説明の都合上、トータルな「イメージ」を後に記したが、発想としては無論先にイメージがある。先に記した「狭く汚い路地で傷ついて倒れる主人
決算2002-65
絵を描いていて、眼前にリアリティを持った空間が現出してくる様には何ともいえぬ快感がある。元はただの紙なのにな、といまだに思うことがある。まるで レイアウトに関してはそのうち画像を交えつつ言語化してみたいと思っているが、書き始めると量も時間も膨大にかかりそうなので手控えている。そんなことをしたところで何になるという気もする(笑) 03.4.30 |



